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2015.11.10 阿佐ヶ谷ジャズバー訪問記2
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阿佐ヶ谷駅前のお世話になったホテルについて少し書き留めておく。

上の写真は翌朝撮ったもの。言い訳になるが、多くの人で賑わってる金曜の夜の街を撮影するのも気が引けたので、宴の後、人のいない寂しい朝の商店街を記録に残した。この商店街奥の方に阿佐ヶ谷スマイルホテルは在る。

ジャズバーのマスター(後から登場する)に聞いたら、人気が有るホテルでなかなか泊まれないらしい。近くに大手企業の本部が有るようで、その企業が宿泊室の殆どを抑える時もあって余計に予約が難しいようだ。

宿泊したのは最上階5階の部屋。部屋に入ると、ちょっとした振動と共にゴーっという音が聞こえる。エレベーターの真横だったか?そんな間取のホテルは無いだろう!と思ってたら直ぐにまたゴーって音がする。ウッ、これは総武線の電車の音だ!そう、このホテルは駅のホームとダイレクトに隣接していた!

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これは翌朝部屋の窓を開け撮影したもの。そのまま阿佐ヶ谷駅ホームのダイレクトショットである。ホーム自体高架になっているので、ホテルの部屋からホームが同じ目線で見える。

今晩の外出着は授賞式と同じスーツにネクタイ!
と言うのも、飛行機の中で知人に紹介されてた「フランス人は10着の服しか持たない」と言う本を読んでた影響もある。フランス貴族階級の家にホームステイしたアメリカ育ちのお嬢さんが受けたカルチャーショックのお話で、本の中には、寛いでいる時にも身なりを正し、好きな服、高級な服を特別な時でなく、普段TPOに合わせ普通に着ている。そんなフランス貴族の格式高い生活文化の事が延々と書かれていた。格式高く、物に惑わされない無駄のない暮らし術が必要だと言った内容。それに、ちょっと影響されて、着替えずそのままスーツとネクタイ姿での外出とした。私の場合、普段ではあり得ない服装だ。

「ここは初めてですね!」とカウンターの女性バーテンダーさんに聞かれた。「場違いなのが来た!」と思われたかも知れないが気持ちは座っていたので、九州からのお登りさんだと白状した。「此処のお店は古くからやってんの?」と訊くとマスターが2年前にオープンしたらしく、しかも音楽関係者ではなく医者だったらしい。一念発起して好きなお店を開業したのだと言う。ジャズストリートにあるジャズバーなのだからきっとオーナーはデープなジャズ関係者に違いないと思い込んでいた。

そんな浅はかな予想は次々に裏切られ、2杯目のバーボンロックを注文する頃。2人組みの女性客は電車の関係でそろそろ会計をとカウンターに向かって言った。すぐに、そんな安くて良いの?と驚いた声が聞こえる。「うちはチャージ取らないから皆さんビックリされるんです!しかもビールだし。」女性バーテンダーさんはこちらに向かって笑って答えた。

残った男性客もスーツにネクタイ姿、30代前半だろう。彼は明日からジャズピアノを習いに行くらしい。小さい時7年間程クラシックピアノを習っていて、その後全く弾いてなく最近になってジャズピアノを弾きたくなったと言う。

2人組女性客が店を出たのと入れ替わりに、親子程年の離れた男性2人が店に入って来た。その内の若い方ががここのマスターらしい。70代後半のちょっと派手目なベージュのブレザーを着た方は、このお店の常連らしくマスターと共に浅草まで食事に出掛けていたようだ。

マスターは残念な事に、美人女性バーテンダーさんと入れ替わりでカウンターの中へ。入って来るなりこちらに向かって「お客さん、ここは初めてですね?」全く同じ事聞かれた。どうも一目瞭然で判るらしい。

「実は九州からで、こちらの方で賞をくれると言うから今朝の飛行機で上京し、明日帰る予定なんです。ジャズが好きなものだから此処に寄ってみたんです。」マスターは「初めてのお客さんに聞くようにしてるんですが、後学の為ここに来られた切っ掛けを教え願えますか?」と聞いて来た。
「すぐそこのホテルだったので、ジャズが好きで、ジャズバー、ピアノで検索したら最初に現れたんです!」

つづく!(話は続くけど、心地良い落ちが見つからないのでちょっと時間を置く事に)

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