2015.11.06
コンペ授賞式に出席してみた^^;

会場はお茶の水のホテル、写真左の建物。
全国コンクリートブロック協会主催コンペ。受賞の電話を頂き「授賞式行ってみようかな」と思ったが、中々決心がつかないので動く心を抑える為、翌日の夜中、取り敢えずジャランHPを使い、当日の宿と飛行機を予約してしまっていた。
オフィスのみんなは、本当に行くの?と言った具合。誰もオメデトウとは言ってくれない。この歳になってコンペも無いだろうに、しかも入賞ですかぁ!という感じかな。絶対にそんな事はない。多勢の(394件の応募があったらしい)の中から選ばれたのだからとても有難いことである。

提出していたものは、コンクリートブロック、プロトタイプの大人の遊び場。屋外遊具みたいなもので、1階に趣味部屋の小さなアトリエがあり、その屋上が屋外のカフェスペースになっている。玄関横に設置した鉄骨の剥き出し階段が、このコンクリートブロック造の重厚な建物に軽快感を出してくれ、思わず上へと行ってみたくなる雰囲気を醸し出す。
高さは1.5階程度で威圧感を与えない大きさ。アトリエの前にはベンチが備えられ、この建物外部は、外観を背景としたコミュニティ空間形成を意識する。
軽快な剥き出し鉄骨屋外階段の下には以前、私が乗っていた黄色のロードタイプバイクを置いた。このバイクは特注で私の身体のサイズに合わせ特注したもの。現在殆ど使っていないが、CGには時々登場している。
これらは実際に出来ていないので全てCG画像で創りあげるイメージの話。
CGは、所詮二次元画像でしか無いが便利なツール。もう30年程以前からこのツールを使って業務ではイメージを創り上げてきた。
今回受賞した作品は、小さなこのアトリエで心行くまで大好きな作業に専念し、気分転換に周辺地域を自転車で回り、新鮮な風を感じて帰り、また此処に戻り好きな作業を再開する。仕事や子育て、煩わしかった家事や介護から解放された、いわゆる臨終期と呼ばれる元気なご年配の誇り高き人達に捧げる。残りの人生を楽しく、充実し尽くして終える為のご褒美の空間なのである。狭い敷地でありながらも緩いアール壁の話題性のある外観で、みんなが集まった時には自慢できる大人の基地である。

コンクリートブロック造の特徴は、木製型枠を使わない自然に優しい構造。とても表情があり、緩いカーブに沿って馬目地に積み上げれば、上段と下段に凹凸が生まれ、上からの光で影ができるその表情がとても面白い。
RCBというブロック造でこれまで幾つかの建物を造ってきた。
ブロック造で建物を計画する場合にはとても大切な私なりのルールがある。モジュールは全て、400×200で決定されるので意匠的に重要なのは、小さな窓は作らない事。ブロック2〜3枚分の窓など造ってしまうと忽ち物置き的外観となってしまう。
煉瓦であれば210×60x100程度。煉瓦やタイル張りと同じの感覚で開口部を設けてしまうと、とてもチマチマしたチープな外観になる。ブロックのモジュールに負けないような、大柄の壁面を意識した大きな開口部で無けりゃバランスは保てない。
授賞式、遥々と折角行くからには、何か他にも収穫があればと思っている。
これだから年配者の入賞は敬遠されがちなのだろう(ー ー;)我ながら納得。
という事で授賞式に臨んで来る事にした。
行って見たら意外な展開へと‥‥^^;つづく!


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