2023.09.13
日本を滅ぼすコスパ病!

先月、小島尚貴先生を招いての道経会の勉強会「日本を滅ぼすコスパ病」
正直、今更そんな事言われてもローコストは生活者にとっては正義です、と思う部分もありました。苦しい家計の中から生活費を工面して行くのにコスパは言わば生命線です。
ところが、私の場合、建築の仕事に携わってる関係で、家具など備品類の提案をする事があります。その際には、選定の判断基準に必ず時間軸を入れるように進言します。
例えば、デザインも悪い安っぽい家具を購入して、壊れたらその都度買い替える事でその場を凌ぐように暮らすより、デザインも気に入った良い家具を一生使うものとして導入する方が絶対、生活の満足度は上がるし後悔が無いように思う。そんな風にクライアントには進言します。
小島先生のお話では畳の事を例としてお話されました。改めて自分に置き換え考えてみました。
元々日本の住まいは裸足の文化が昔から続いていて、皮膚感覚で、畳の感触、木板の感触を感じながら暮らす事で日本特有の感性を磨く事に繋がると信じています。自然の中に在る大地の恵みを皮膚感覚でわかるように生活空間には在って欲しい、其処に化学物質まみれの新建材は要らない、と私の場合コスパ関係無く我儘を通したいのです。
食べ物と一緒で、長い時間経過する化学物質との暮らしは色んな意味で、特にアレルギー体質の私の身体には影響が大きいと思ってるからです。
こんな事、学校でもメディアでも教えてくれないので、今の時代、消費者が自己責任で賢くなるしかありません。マスメディアのスポンサーは低価格推しのハウスメーカーだったり、地域産業を壊滅に追い込む商社だったりするから、TVも新聞も警告しないと思った方が良いかも知れません。
日本人の私は、スリッパや靴を履いたままの暮らしには元々抵抗感があります。コスパ的に優れた、床板も畳も印刷物で掃除も楽で耐久性があると謳い文句のものにはノー!を突きつけたいです。
コスパ病!反省させられる事も。最近思ってる事でした。^ ^

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