2007.06.21
建築業界この頃
都市部と地方の格差は大きいようですが、少なくとも都市部の建設業界は大忙しのようです。何時まで続くのかは解りませんが、若い建築技術者不足の話をよく聞きます。地方でもやっと、設計事務所同士の公共工事だんご兄弟制度は壊れてしまった様子で、予定価格の6割を切る入札結果が増えているようです。しかしながら1級建築士の数でランク決めをしている官公庁の発注方法を考えないと都市環境良くならないと思う反面、30年もすれば壊れそうな建物ばかり造っている内はそんなに遠い将来に悪を残す訳でも無いのかも知れないと思ったりしています。価格ではなくて、建物や環境に対しての考え方を重視して我らの税金を使う公共工事は、有効に実施して欲しいと思いながら、依然公共工事とは縁遠い我ら事務所です。ただ先人からの貴重な伝承すべき公的遺産を、いとも簡単に壊してしまう風潮はなんとかならないでしょうか。壊すとしたキーパーソンの名前とその理由を伝承遺産の写真と共に後世に記録して残して行く制度が必要ではないかと思います。
| Home |