2007.06.12
建築確認申請業務改正
6月20日から施工される改正建築基準法で、建築確認申請業務の手続きは大幅に変ります。提出後の修正が出来なるという話ですから、不適合は差戻しです。そうすると申請手数料を再度払い再提出が繰返される事になります。いままで指導方針やら、地区によって法の解釈がまちまちで、とってもファジーだった建築基準法がいきなり全国一律に、適合、不適合を判断するようになると言う事で現場は大混乱しそうです。法解釈の曖昧さで担当課と争わずに済むよう、その前に提出しようと、大急ぎの確認申請書待ちプロジェクトが私の事務所でも3件程あります。誰でも同じように考えるでしょうから、繰り上げ申請が沢山提出される波瀾含みの6月です。改正建築基準法では、建築行為を行なう建物に原則耐震診断とその補強が義務づけられると言う事ですので、今後別棟以外の増築工事が実質的にできなくなります。また構造計算の費用も時間も、設計事務所で行なうそれ以上の時間とコストを審査側で要する事になります。実質3ヶ月以上掛って構造計算のダブル算定に100万近いコストをかけて、結果、既存建物が不適格で増築できませんと言う事もありです。病院も工場も住宅も。無許可での増築違反建築物が相当増えるでしょう。その取締とか対策は知りませんが、今後の日本経済に与えるマエナス影響は大きいと思われます。どんなに大騒ぎしても、そのうち法律だから、変るでしょうが、大変な時期であるのは間違いありません。
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